Appleの発売が長らく延期されているHomeViewは、FCC文書によると、2024年10月までにはすでに規制当局の試験に入っていた。申請書には、現在ならHomeView version 18と呼ばれるソフトウェアをデバイスが実行していたことも記されており、製品が延期される前に開発がどこまで進んでいたのかをうかがわせる。
この文書を発見したのは寄稿者のAaron Perrisで、HomeViewの開発スケジュールを示すこれまでで最も明確な公開証拠となっている。Appleが次世代Siriにはさらに時間が必要だと認める数か月前に、同デバイスが正式な試験を受けていたことを示す内容だ。
HomeViewは2024年に試験を受けていた
FCCの記録によると、HomeViewの試験は2024年10月に行われた。この時点で製品は、申請書によればversion 18と記されたソフトウェアを動作させていた。このバージョン番号によって、試験機が現在HomeViewに関連付けられているソフトウェアブランドと結び付く。
規制当局の試験を受けたからといって、製品がいつ発売されるかが決まるわけではない。しかし、この段階でHomeViewが初期コンセプトを超えて進展していたことは分かる。申請書には発売日や、Appleが製品の発売を見送ったすべての理由は記されていない。
Siri AIがAppleのスケジュールに与えた影響
このタイミングは、HomeViewの延期がAppleの再設計されたSiriと関連していたという見方を裏付ける。AppleはWWDC 2024で、より高性能なSiriを初めてプレビューした。その後、同社は2025年3月、この機能には追加の開発期間が必要だと発表した。
Siri AIは最終的に9月に提供開始された。この経緯からは、ハードウェア自体がすでに試験を受けていた一方で、Appleが準備していたHomeViewのソフトウェア体験はまだ完成していなかった可能性がうかがえる。ただし、FCC文書はSiri AIがHomeViewの延期を引き起こしたとは直接述べていない。
FCC申請書から分かること
HomeViewの開発に関する公開情報は、それ以外には限られているため、この申請書は重要だ。具体的なスケジュール上の情報として、試験が2024年10月に行われたことと、デバイスがversion 18に相当するソフトウェアを実行していたことの2点を示している。
これらの詳細から、Appleが次世代Siriを発表していた時期には、HomeViewの計画がすでにかなり進んでいたことが分かる。また、ハードウェアが規制当局の試験段階に到達した後も、ソフトウェアの準備状況が大きな要因であり続ける理由も示している。
ここで確認できる情報の中で、Appleは追加の発売詳細を明らかにしていない。同社が製品を発表するまで、FCCの記録は発売スケジュールの確定ではなく、開発の進捗を示す証拠にとどまる。



